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社長兼工場長です。

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印刷について

1. 印刷物の種類~印刷産業~

2. 印刷用紙~カラー印刷~

私たちの身の周りには様々な印刷物があふれています。
新聞・折り込みチラシ・DM(ダイレクトメール)・雑誌や書籍・カタログ・ノート・封筒・株券・商品券・カード類・包装紙・紙器……
紙に印刷されるものだけではありません。建装材や布地(プリント生地)も印刷物の一種です。
印刷物は私たちの身の回りに多種多様あって、生活文化を支えているのです。以下の表にまとめてみました。

印刷物の種類

印刷物の種類 使用の目的 用途
出版印刷 情報伝達 新聞 雑誌 書籍 地図 教科書 電話帳
商業印刷 広告宣伝 業務に使用 ポスター カタログ チラシ パンフレット
POP 報告書 マニュアル 公報
証券印刷 金銭に関わる証書として使用 株券 債券 商品券 宝くじ
乗車券 通帳 磁気/ICカード
事務印刷 事務処理 記録保存に使用 伝票 ノート 封筒 名刺
各種ビジネスフォーム
印刷その他
特殊印刷
包装資材 紙以外、
建装材・布地への印刷
印刷技術を応用した精密電子部品
紙器 包装紙 パッケージ
ソフト/サービス 印刷に付帯したサービス
メディア関連サービス
商品企画 販売促進
データ管理 ソフト・web制作

 

印刷産業

印刷とは、版を媒介にし、文字や図柄を紙などにインキを用いて定着させ、高速で複製物を大量に製造することです。そして印刷自体とそれに付帯する業種を総称して「印刷産業」と言います。
印刷業に付帯する業種には製版業・製本業・印刷物加工業・印刷関連サービス等々、細かく分けられた印刷の工程の一つ一つを専門業者が請け負っています。

印刷産業

 

印刷工程

印刷の工程は大きくは前工程・印刷・後加工の3つに分けられますが、
さらには細かく複数の工程に分けられています。

【前工程】
前工程

【印刷】
印刷

【後加工】
後工程

大手印刷会社など、これらすべての工程を一貫して行なわれている場合もありますが、多くは各工程を専業化した会社によって別々に作業していることが多いのです。
専業化のメリット・デメリットとして次のようなことが挙げられます。

【専業化のメリット】
・専門性が高いため、ミスが少ない
・処理する工程が限定されているので、効率が良い


【専業化のデメリット】
・工程ごとに業者が変わるので企画当初の企画者の意図や指示が最後まで正確に伝わりにくい
・工程ごとに印刷物を移動させなければならない時間的ロス
・専業化により各事業所の規模が大きくなりづらい
→小規模事業者が多くなり、業界の力が弱い

現在、DTPやCTP、各種デジタル印刷機等の普及により、作業工程が簡略化されて、
各専門業者(特に前工程を専業とする写植業、版下業)の仕事自体が減少の一途をたどっています。

 

印刷のはじまり

印刷技術はいつから、どのように確立されていったのでしょうか。
紀元前から印刷の元とも言えるような技術が存在していたことは様々な調査からわかっていますが、版木をもとに複製を作成する、「木版」の技術が確立されたのが7世紀といわれています。

11~13世紀になると木活字・陶活字・金属活字などの「活字」が存在するようになります。
ドイツのグーテンベルグは金属活字を用いた活版印刷を1445年頃に始めたとされています。

※活字…一つ一つの文字の字形を木や金属に(印刷されるのとは反対に)刻み、刻んだ面にインクをつけ、
紙などに押し当てることで何度でも大量に印刷ができるようにしたもの

一字ずつバラバラになっているため、文章を組むために一字一字すべて拾ってページの行数・一行の文字数に合うよう並べます。
この並べたものを結束糸で縛ったものを組み版といいます。
(現在のDTPでレイアウトを作成するため文字を組んだものも組み版という)

文字・字体は同じでも、本文の他にタイトルなどに使用するため、サイズの異なる活字も用いられました。
現在、漢字にふられる振り仮名のことを「ルビ」と言いますが、これは活字の文字サイズを表す「ルビー号活字」からきているという説があります。

日本では明治時代以降、近代印刷システムが確立されました。
もちろん、明治以前には木版・活字・活版印刷機がオランダから導入されていましたが、明治時代の日本の近代化とともに事業化されていきました。

 

印刷方式

印刷の用途は様々であり、紙への印刷に限らず、多種多様な素材への印刷がなされています。
印刷方法は日々進化し、新技術が生み出されているのですが、まずは代表的な印刷方式をご紹介します。
印刷の方式は製版方法の違いにより大きく4つに分かれます。

活版印刷(凸版印刷・フレキソ印刷 など)

4つの印刷方式のうち、最も古い印刷方式です。
ハンコのように凹凸のある版を作り、その版の突出した部分にインクをつけ、紙などに転写する方法です。
かつては、活字を用いた凸版印刷が主流となっていた時代もありますが、技術の開発によって活字(文字)を組んで印刷→組んだ活字をバラバラにして元に戻すという作業が非効率であるとされ、現代ではほとんど使われていません。

凸版印刷方式の中で、現在使われているのは、弾性のある樹脂やゴムを使った版を用いるフレキソ印刷です。
最大の特徴が、版が柔らかいことであるため、固い金属性の版では色彩をはっきり転写することの難しい、表面にざらつきのある段ボールのような素材にも印刷が可能であるということです。
この印刷に用いられるインキは水性インキが使用可能です。
水性インキには有機溶剤が含まれないことから、環境や身体にやさしい印刷として、紙オムツの印刷や食品の包装材の印刷にも用いられています。

平版印刷(オフセット印刷)

現在、多くの印刷会社で売り上げの大半を占める印刷方式です。
平版、という名の通り、一見凹凸のない平らな刷版を用います。
水と油が反発しあう性質を利用し、インキをつけたい部分(画線部)は水をはじく面に、インキをつけたくない部分(非画線部)は水をのせやすい面にしてインキを移す方法です。
現在では工程のデジタル化によって精度が増し、またコスト面でも優位なことから、グラビア印刷が得意とするカラー印刷においてもオフセット印刷方式が採用されることが増えてきました。

孔版印刷(スクリーン印刷)

版の画線部に孔(あな)をあけ、その孔を通してインクを紙などに転写させる方式です。
木や金属で出来た枠に絹や化繊(ポリエステル・ナイロン)で出来た布・ステンレスなどのスクリーンを貼り、インキを通す部分と通さない部分を作ります。
古い方式であり、細かい写真の印刷には不向きですが、広い面積の印刷・布へのプリント印刷など、紙以外のあらゆる物への印刷が可能であるなど、他の印刷方式では不可能な印刷まで、比較的応用のきく印刷方式です。

凹版印刷(グラビア印刷)

版の凹んでいる部分にインクをつけ転写する方式です。凸版印刷とは逆です。版面を細かいマス目に区切り、写真の階調に合わせるように一つ一つのマス目に凹みをつけます。この版面にインクを垂らします。
すると凹みが深ければインキの量が多く、浅ければ少ない、ということになります。
この凹みの深さを調整することで色の濃淡をつけ、鮮明な写真を再現した印刷が可能となります。
週刊誌の巻頭ページなどに掲載される「グラビア写真」とは、このグラビア印刷方式からきています。
ただし、グラビア印刷は非常に鮮明な印刷が可能な半面、コストがかかるため、使用が限定されてしまいます。

全印刷物における印刷方式の内訳は、オフセット印刷が70%超、次いでグラビア印刷が約15%、スクリーン印刷は1%、フレキソ印刷が0.7%程度になっています。

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